研究分担者 |
金 勲 国立保健医療科学院, その他部局等, 上席主任研究官 (00454033)
鍵 直樹 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20345383)
関根 嘉香 東海大学, 理学部, 教授 (50328100)
水越 厚史 近畿大学, 医学部, 講師 (50520318)
東 賢一 近畿大学, 医学部, 准教授 (80469246)
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研究実績の概要 |
建材上に拡散距離5.75 mmの場合にダストから粒子への移行と気中への放散を測定する試験を行った。ダストとしては、土壌(JSO-1)、カーボンブラックを用いた。ダスト設置の1,3,7,14日後にダストを回収した。ダストは、180 μmの篩に掛けて0.3, 1.0, 3.0, 12 mg/cm2で塩ビシート上に均一に撒いて試験した。 PVCシートからハウスダストへのDEHPの移行量は、経時的に増加していたが、徐々に吸着が飽和に近づいて増加量は減少していた(Fig. 3)。また、PVCシート表面のダスト量が少ないほど、重量当たりのダストへのDEHPの移行量が大きかった。PVCシートの面積当たりの移行量は、粒子量が多いほど大きかった。PVCシート上のダスト量が3, 12 mg/cm2の場合には、ダストへの吸着のために7日後や14日後まで放散量が非常に小さかったが、ダスト量が1, 0.3 mg/cm2の場合には、ダストがない場合と同様に線形の経時的な増加を示した。 ダストへの移行量は、気中への放散量より数十倍から数百倍高かった。 これまでに実施してきたJIS-15ダストとは近い移行量を示していたが、ソーダライムガラスや樹脂と比べて移行量は大きかった。
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