研究課題/領域番号 |
19H02309
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
横山 ゆりか (今井ゆりか) 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (20251324)
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研究分担者 |
伊藤 俊介 東京電機大学, システムデザイン工学部, 教授 (50339082)
芝田 征司 相模女子大学, 人間社会学部, 教授 (70337624)
松田 雄二 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (70516210)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | プレイス・アタッチメント(場所愛着) / 視覚障害者 / 回復環境 / 地域環境 / 美術館 / インクルーシブな建築計画 / オンライン会合 / 外国人居住者 |
研究成果の概要 |
地域環境に何を新築し何を保存するかは、建築計画にとって重要な決定である。これを住民の愛着の視点から判断できるよう、世界でプレイス・アタッチメント(場所愛着)の研究が行われてきた。しかし、これまで障害者については研究されていなかった。本研究では、視覚障害者を対象に調査し、飲食店や駅など立ち寄り場所にも強い愛着があるなど、既往研究に見られなかった傾向を発見した。また心的疲労から回復できる環境と場所愛着との結びつきが示された。場所愛着の研究を応用するにはより多様な人へのインクルーシブな調査が必要であることと、都市における回復環境の重要性が示された。またインクルーシブな調査で用いる指標を提案した。
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自由記述の分野 |
建築計画学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで不明であった視覚障害者の場所愛着の一端が明らかになり、晴眼者のそれと明確に異なる点があることを示すことができた。これより多様な住民に場所愛着に関する意見を聞くことの必要性がデータから明らかになり、今後インクルーシブな建築計画・都市計画に応用する際に考慮すべき点のいくつかが明確になった。また回復環境と場所愛着の関係について、価値あるデータが得られ、これらデータとその分析により、これからIAPSなど海外の国際的な議論が進むことが期待できる。全体として場所愛着の研究の進展に寄与した。
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