研究課題
コロナ禍の期間にエコスタディツアーの実装が遅れる一方で、フエの世界遺産の再登録、及び遺跡保存マネジメント計画の立案が喫緊の課題となった。こうした中で、2023年8月まで延長した研究実施により以下の成果を得た。1)研究チームは新たなエコスタディツアー検討の場を、紹治帝陵墓とその周辺地域に移し、より広域での水管理と周辺集落を含めたエコスタディツアーのプログラムを開発することとした。2)そこで、2023年8月に向けて、広域的な山水の造景の構成を解明し、水管理システムとその形成過程を検討した。この成果を元に、エコスタディツアーのプログラムを仮説的に作成し、カウンターパートのフエ歴史保存センター(HMCC)の研究員などを対象にモニターツアーを実施し研究を深めた。こうして、政府及びHMCC関係者と山水の環境の重要性に関する理解、マネジメント計画におけるバッファーゾーンの重要性を共有することができた。3)上記の内容も含めて、2023年8月にHMCCと本研究チーム「早稲田大学都市・地域研究所」が共催する国際シンポジウム「Research on the Values of Cultural Landscape of HUE, Heritage Sites and the Surroundings in the Preservation and Enhancement of HUE Monuments Complex’s Values」を政府関係者、ユネスコ、関連分野の専門家等100名以上の公式出席者が参集し、双方からの12題の発表と討論が行われ、成果がユネスコ世界遺産のマネジメント計画に反映する共通認識が得られた。4)その後、マネジメント計画策定の担当チームHMC及びMQL and Partnersへの研究成果の詳細な報告と意見交換会を開催し、マネジメント計画への支援を行なった。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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