研究課題/領域番号 |
19H02323
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学術院, 名誉教授 (60139516)
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研究分担者 |
川原 晋 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (10367047)
平井 幸弘 駒澤大学, 文学部, 教授 (30181134)
山田 大樹 帝京大学, 付置研究所, 講師 (20727648)
菅野 圭祐 筑波大学, 芸術系, 助教 (80778093)
古川 尚彬 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 特任助教 (80454106)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 山水景観 / 世界文化遺産 / マネジメントプラン / 景観構成原理 / 皇帝陵墓 / 水制御システム / フエ / ベトナム |
研究成果の概要 |
UNESCO世界文化遺産が集積するベトナムの古都フエ・香江流域圏を対象として、その構成資産を中核とした歴史生態学的環境の持続的マネジメント計画論の構築のため研究を進め、以下の成果を得た。 広域的な山水景観の構成構成原理、阮朝初期4代皇帝陵墓圏を対象とした水制御システム及びその形成過程を解明し、この地域の山水景観が自律的な領域の繋がりと重なり合いにより形成されている実態を明らかにした。 こうした学術的な成果をもとに、2023年8月にフエ遺産保存センターと本研究チームが共催するシンポジウムを政府関係者、専門家が出席して開催し、研究成果ををユネスコ世界遺産のマネジメント計画に反映する共通認識が得られた。
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自由記述の分野 |
建築学及び都市計画学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
山水の文化的景観が集積する歴史文化遺産と自然環境が組み立てられて、まれに見る山水の造景をつくり上げているのが香江流域圏である。本研究は、流域全体と皇帝陵墓などの文化遺産を核とした小圏域を対象に、それぞれにおいてそうした山水景観の実態をGISシステムと現地でのフィールド調査により科学的に解明し、その価値を再認識する共通理解を得ることができた。これを元に世界文化遺産として流域圏全体を再登録する手続きに進むことになり、この成果は大きな社会的な意義がある。さらに、エコスタディツアーの実装により地元の集落が参画し、内外の人々がこうした歴史文化遺産を学習する機会を創出した意義は大きい。
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