研究課題/領域番号 |
19H02326
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
脇田 祥尚 近畿大学, 建築学部, 教授 (40280119)
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研究分担者 |
牧 紀男 京都大学, 防災研究所, 教授 (40283642)
田代 亜紀子 北海道大学, メディア・コミュニケーション研究院, 准教授 (50443148)
竹内 泰 東北工業大学, 工学部, 教授 (30553862)
張 漢賢 公立鳥取環境大学, 環境学部, 教授 (80341064)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 歴史的環境 / 生活空間再建 / インドネシア / パダン / ロンボク島 |
研究実績の概要 |
インドネシア・スマトラ島のパダン歴史地区ならびにロンボク島を対象に現地調査を実施しつつ、1.歴史的環境保全制度の仕組みと実態、2.町並み復興と地域活性化、3.住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建について検討を行った。 1.歴史的環境保全制度の仕組みと実態については、国ならびに州や市に対するヒアリング等を通して、文化財保護行政の実態概要把握をおこなった。 2.町並み復興と地域活性化については、ショップハウスの建ち並ぶロンボク島アンペナン地区を対象に、商業事業者による自主復興の可能性ならびに華人コミュニティによる自主復興システムに関する概要把握のための調査を行った。 3.住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建については、被災実態の把握ならびに自主再建実態にみる自律的生活空間再建技術の把握、また歴史的環境の空間構成手法の把握ならびに自律的管理継承手法の解明のための調査を実施した。 8月にインドネシアにて現地調査を実施した。力点をおいて調査を行ったのは3.住居・集落における歴史的環境の継承と生活空間再建に関するロンボク島調査である。現地調査で得た資料をもとに継続的にデータの分析をおこなった。2月に1年間の調査研究の総括ならびに次年度に向けた計画検討のための研究会を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年度は、2020年2月まで現地調査並びに研究会を予定通り実施したが、新型コロナウィルスの流行により2020年3月に予定していたインドネシア調査の予定を断念せざるを得なかった。そのためそれまでの調査データのまとめを行った。2020年度・2021年度も引き続き現地調査を実施することができなかったが、2019年に実施した現地調査のデータの整理・検討を行うとともに、インターネット上で公開されている地図情報等を活用した土地利用・景観分析を行った。またインドネシアの研究者と連携し、現地研究者によるデータをもとに分析を深めた。十分、研究は進められているが、現地調査ができないため、若干の進捗の遅れが認められた。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに行った現地調査のデータ分析やインターネット上に公開されている地図情報等の分析、現地研究者との連携研究をもとに、海外での現地調査が可能になり次第すみやかに調査を実施し、それまでの遅れを取り戻しながら、より大きな成果を挙げられるよう継続して研究を実施したい。
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