研究課題/領域番号 |
19H02328
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
加藤 耕一 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 教授 (30349831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 西洋建築史 / 近代建築史 / 建築理論 / 時間性 / 物質性 / 構築 |
研究成果の概要 |
これまで進めてきた「時間と建築」に関する研究成果を踏まえ、そこに「構築(tectonic)」と「物質性(materiality)」の視点を加えることで、具体的なモノとしての建築理論・建築史学の再構築を目指す研究である。「西洋建築史学」と「建築論・建築意匠論・設計論」の領域横断的な研究を深めることで、脱成長時代への歴史的転換期における、建築史・建築意匠の研究・教育のあり方を、方法論的に研究した。構築と物質性という具体的な観点を基盤として、①西洋建築史研究の具体的な個別研究と、②建築史・意匠論の融合的研究を並行して実施し、個別の研究成果と、大局的な方法論研究としての成果を追求した。
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自由記述の分野 |
西洋建築史
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「近代」という成長時代から、脱・成長時代への歴史的転換点である現在、建築の世界では「既存ストックの活用」「空き家問題」など、20世紀にはまったく考えられなかった問題が最重要課題となりつつある。このことは、歴史的に見ると、近代的な建築観を根本から改めなければならない時代に、われわれが直面しているということを示している。そうした社会状況に対応して、「建築と時間」という観点に加え、具体的な建築に対する視座を獲得するため、「構築」と「物質性」を基盤とする新たな建築史学・建築意匠論を構築するための方法論の確立を目指したのが本研究である。学術的にも社会的にも、物質文化として建築を見る視点を示したといえる。
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