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2022 年度 研究成果報告書

鉄骨考古学によるイギリス植民地時代バナキュラー建築の年代特定法の研究

研究課題

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研究課題/領域番号 19H02331
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分23040:建築史および意匠関連
研究機関九州大学

研究代表者

井上 朝雄  九州大学, 芸術工学研究院, 准教授 (70380714)

研究分担者 土屋 潤  九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (40448410)
谷 正和  九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (60281549)
土居 義岳  九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00227696)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードバナキュラー建築 / 鉄骨 / 編年 / I形鋼 / 英領
研究成果の概要

アジアの旧英領植民地の英領期(19世紀後半から20世紀前半)の住居や店舗などのバナキュラー建築に使用されている鉄骨製の梁であるI形鋼を考古学的手法により編年し、その建設年代を特定する方法論を開発した。I形鋼のロールマークの変化による編年法、製品カタログのI形鋼の断面寸法の変化による編年法、I形鋼の生産時期の変化による編年法の3つを組合せれば、I形鋼の製造年代が特定でき、建物の建設年代が推定できることが分かった。I形鋼の構成元素の変化による編年法、鉄骨構法や流通の変化による編年法には課題が多く、製造年代の特定には至らなかった。

自由記述の分野

建築学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義や社会的意義は、植民地時代の住宅や店舗などのバナキュラー建築を彼らの建築史や文化史の遡上に載せることにある。バナキュラー建築のような独自の文化を自分たちで正当に評価できるようになるには社会が経済的に発展する必要があるが、それらは経済発展の過程で失われやすいので、海外からの支援として建築史・文化史上の価値付けがおこなわれることによって当該社会の文化に対する再評価ともなり、新たな文化遺産の創造、自国の文化に対する誇りの醸成にもつながり、その文化的、社会的効果は計り知れない。

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公開日: 2024-01-30  

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