研究課題/領域番号 |
19H02333
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 立命館大学 (2020-2023) 京都府立大学 (2019) |
研究代表者 |
大場 修 立命館大学, 衣笠総合研究機構, 教授 (20137128)
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研究分担者 |
平尾 和洋 立命館大学, 理工学部, 教授 (00252479)
青柳 憲昌 立命館大学, 理工学部, 准教授 (00514837)
安森 亮雄 千葉大学, 大学院工学研究院, 教授 (20456263)
安高 尚毅 小山工業高等専門学校, 建築学科, 教授 (50341392)
黒野 弘靖 新潟大学, 自然科学系, 准教授 (80221951)
小林 久高 島根大学, 学術研究院環境システム科学系, 准教授 (80575275)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 付属屋 / 小屋 / 集落 / 民家 / 屋敷構え / 石造 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は『付属屋と小屋の建築誌-もう一つの民家の系譜-』(大場修編著、鹿島出版会、2024年3月)に集約された。本書は付属屋や小屋を多様な視点から取り上げ、その成立背景や風土条件との関わり、独自の機能や意匠・工法・構造的特徴を考察した。これにより、付属屋や小屋が主屋にまして多様性に富み、地域固有の集落や街並の景観形成に重要な役割を果たしてきたことを明らかにし、小屋と呼ばれる小さく簡単な建物がなぜ今日まで使われて続けてきたのか、その背景と維持のメカニズムを探った。大工の専門技術に委ねられてきた民家の主屋とは異なる人と住空間との持続的な関わりの諸相を小屋や付属屋から読み解いた。
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自由記述の分野 |
建築歴史・意匠
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、従来の伝統民家が即主屋を指していた通念を脱して、民家は小屋・付属屋・民家・屋敷・集落という歴史的住空間の一体性の中で発展したこと、民家は付属屋・小屋なしでは成立しないことを、本研究は『付属屋と小屋の建築誌-もう一つの民家の系譜-』の刊行を通して、視線を主屋からシフトすることで浮き彫りにした。日本の伝統的な住空間において、付属屋と小屋は主屋と同等で不可欠な存在であることを明確にしたことで、本研究は伝統民家の文化的評価の視点を敷地全体へ押し拡げる意義と役割を果たした。日本各地で進展する「重要伝統的建造物群」や「重要文化的景観」の地区選定事業に対しても、学術的に寄与し得るはずである。
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