紫外線(254 nm)による脱硝法の研究例はいくつかあるが,光子エネルギーが小さいため脱硝率が低く,実用に至らないことがわかっている。本研究は,光子エネルギーが高い172 nm紫外線を用いたところに独自性がある。また,低温・無触媒・脱硝剤なしの流通系反応場でNOをN2に90%以上転換できた実例はこれまでにないことから,創造性ある研究と言える。学術的観点では,本提案は気相光反応工学という新規な学術分野を開拓するものであり,学術的独自性・創造性が認められることから,推進すべき重要な研究課題であると考える。
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