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2019 年度 実績報告書

次世代浮体式洋上風力発電施設のための設計ツール開発とその検証

研究課題

研究課題/領域番号 19H02364
研究機関九州大学

研究代表者

宇都宮 智昭  九州大学, 工学研究院, 教授 (10211773)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード洋上風力発電 / 浮体式洋上風力発電 / 設計ツール / 流力弾性解析 / スパー型浮体
研究実績の概要

10MW超級の次世代浮体式洋上風力発電施設においては、2~5MW級の従来の浮体式洋上風力発電施設と異なり、疲労限界状態がタワー・浮体の設計における支配要因になると思われる。これに有効に対応できる設計ツールの開発を目的として、以下、1)~3)を実施した。
1) 現状の剛体多体系モデルに基づく手法は、ソルバーとして汎用のMSC Adamsを用いているが、まずはこれと等価な結果が得られるようなマルチボディダイナミクスソルバーのコーディングをおこなう。本年度は、ソースコードが公開されているMBDynを用いて、単純な動力学モデルに対してAdamsとMBDynの解析結果が一致すること、および、単純化した浮体式風車モデルに対して空力弾性解析が可能であることを確認し、MBDynをソルバーとする方針を確立した。
2) FEM詳細モデルのマルチボディダイナミクスソルバーへの組み込み手法を検討する。本年度は、MSC Adamsに実装されているFlex機能により弾性FEMモデルを剛体要素と置き換える手法について、これが実際に可能であることを確認した。
3) 発電時における風車制御プログラムを開発する。インハウスコードとして整備し、MSC AdamsおよびMBDyn双方に対して適用可能なものとする。また、スパー型浮体におけるネガティブダンピングの制御およびヨー制御についても検討する。本年度は、OrcaflexおよびAdamsに組み込み可能な形で、定格風速付近を除き、ネガティブダンピングの制御について検討できた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究計画において、1)~3)のサブテーマごとにそれぞれ目標をたてていたが、それぞれ、おおむね達成している。実際、1)~3)それぞれに対応した講演発表論文も投稿・受理済みであり、成果の公表も行う予定となっている。

今後の研究の推進方策

現時点で、大きな問題点は発生していないため、当初の研究計画どおりに推進する。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (3件)

  • [雑誌論文] 浮体式洋上風力発電施設のためのマルチボディダイナミクスソルバーの開発2020

    • 著者名/発表者名
      寺田啓祐、宇都宮智昭
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集

      巻: 30 ページ: 1-5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] FEMとマルチボディダイナミクスの結合による浮体式洋上風力発電施設の応力解析2020

    • 著者名/発表者名
      荒木詩乃、宇都宮智昭
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集

      巻: 30 ページ: 1-5

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 浮体式洋上風車におけるネガティブダンピング抑制のための制御手法に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      山根和樹、宇都宮智昭
    • 雑誌名

      日本船舶海洋工学会講演会論文集

      巻: 30 ページ: 1-5

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 浮体式洋上風力発電施設のためのマルチボディダイナミクスソルバーの開発2020

    • 著者名/発表者名
      寺田啓祐、宇都宮智昭
    • 学会等名
      令和2年日本船舶海洋工学会春季講演会
  • [学会発表] FEMとマルチボディダイナミクスの結合による浮体式洋上風力発電施設の応力解析2020

    • 著者名/発表者名
      荒木詩乃、宇都宮智昭
    • 学会等名
      令和2年日本船舶海洋工学会春季講演会
  • [学会発表] 浮体式洋上風車におけるネガティブダンピング抑制のための制御手法に関する研究2020

    • 著者名/発表者名
      山根和樹、宇都宮智昭
    • 学会等名
      令和2年日本船舶海洋工学会春季講演会

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公開日: 2021-01-27  

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