研究成果の概要 |
2018年の北海道胆振東部地震により厚真町で発生した斜面崩壊を対象として,地震前後のLPデータを用いて機械学習を実施した結果、事前に地上に亀裂が出現している斜面は脆弱であり、崩壊の発生の危険が高かったことが明らかになった。また,浸透流解析を実施し,地震発生時の斜面内部の水分状態を再現した結果,すべり面の保水性及びすべり面の下位に存在する層の透水性が崩壊危険斜面を抽出する際の着眼点となることが示唆された。さらに,剛体滑動モデルにより崩土の到達距離を計算し、横断方向は崩壊幅の平均値を与えることにより,滑動型表層崩壊の二次元の氾濫・堆積区域を設定する手法を作成した。
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