本研究では、(1)多数の酸化物を対象として酸素空孔に関する網羅的な高精度第一原理計算を行い、その計算データベースを構築すること、(2)得られたデータに基づき、酸素空孔の学理構築と機械学習を用いたエネルギー・電子構造を予測するシステムを開発すること、の2点を目的としている。 昨年度は、酸素空孔計算を行うプログラム開発を行なったが、2年度目の本年は、実際に、5000個以上の酸素空孔計算を行い、得られたビックデータに基づき空孔形成エネルギーの機械学習を行なった。この結果、3つの異なる価数をとる酸素空孔において、0.3-0.5 eVの誤差で空孔形成エネルギーを予測することが可能となった。
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