研究課題
基盤研究(B)
従来の点欠陥計算は、複雑な処理を行うために、特定の物質を対象とした各論研究を行うのが限界であった。だが計算機性能は年を経るごとに飛躍的に向上しており、近年では系統的な点欠陥計算を行うに十分な状況にあった。そこで研究代表者らは、数千物質を対象に系統的な点欠陥計算を行い、それらの計算材料データベース構築を行なった。更に本データベースを基盤とした点欠陥形成エネルギーの機械学習による予測、点欠陥に関する特異現象の発見を行った。
計算材料学
物質中には、点欠陥が多数存在し、それらが材料機能発現において重要な役割を担っている。しかしながら、点欠陥特性を詳細に調べるため必要な原子レベルでの解析を、実験により行うことは極めて難しい。そこで近年、電子に関する量子力学の基本方程式を解く、第一原理計算を用いて点欠陥特性を調べる研究が行われる様になってきた。本研究では、数千物質を対象に系統的な点欠陥計算を行い、それらの計算材料データベース構築を行なった。これにより、効率的な新材料探索につながると期待される。