研究課題
基盤研究(B)
本研究では,最先端の機械学習を導入し,第一原理計算の多重実行に基づいた材料に対する高度な応用計算手法の基盤技術を構築した.基礎的な第一原理計算を除く第一原理計算に基づく応用研究は,分子動力学法などを用いた原子シミュレーション,結晶構造探索,材料物性計算の3つにほぼ分類される.本研究では,機械学習ポテンシャルや大域的構造探索手法など,これらの応用に有効である第一原理計算に基づく方法を開発した.
計算材料科学
基礎的な第一原理計算は,系の元素・結晶構造をもとに,エネルギーや電子状態を計算するものであり,材料研究に広く用いられている.しかし,実際の材料の物性や現象に対しては,非常に単純なモデルを導入し第一原理計算を行う以外なく,その精度を確かめる手段すらない.そのような状況において,本研究は,第一原理計算の精度で,実際の材料物性や現象を取り扱う方法を構築することで,材料研究を大幅に進展させるものである.