研究課題/領域番号 |
19H02422
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分26020:無機材料および物性関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
黒澤 俊介 東北大学, 未来科学技術共同研究センター, 准教授 (80613637)
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研究分担者 |
北浦 守 山形大学, 理学部, 教授 (60300571)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | シンチレータ / 赤色発光体 / 近赤外発光体 / ハロゲン化物 / 新規蛍光体 / ガンマ線 / 中性子線 / 廃炉 |
研究成果の概要 |
放射線による励起で発光が生じる材料をシンチレータと呼び、直接目で見えない放射線を検出する素子として利用されている。これまでは、紫外線や青色などの波長で発光していたが、本研究では特に600 nmよりも長い赤色・近赤外発光シンチレータの開拓を進めてきた。その結果、非常に明るく、また、赤色・近赤外発光体の中では典型的な蛍光寿命の百分の1程度の高速蛍光寿命を持つ材料を開拓できた。さらにその発光起源についても議論できた。
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自由記述の分野 |
放射線物理
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
赤色・近赤外発光シンチレータは、既存のシンチレータよりも原理的に発光量やエネルギー分解能が良くなるため、より高感度な放射線計測を行えると期待できる。この効果を活かせば、放射線を使った非破壊検査で、より少ない量の放射線でも検査ができる。加えて、廃炉事業に関連して、チェレンコフ発光などの青色などの短波長領域で顕著なノイズなどと区別して信号を取り出せるため、非常に高い線量率の条件でも感度の良い放射線計測ができるなど、その社会的意義は大きい。加えてこれまでの青色シンチレータなどとは発光機構と異なる発光機構であり、その機構解明などは学術的にも意義深い。
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