ZrO2繊維コーティングのプロセス温度による繊維/マトリックス界面のせん断応力の変化を調査し、コーティングのプロセス条件の最適化を実施した。また、ZrO2繊維コーティングを施工したSiC繊維を用いたSiC/SiC複合材料の引張試験を行い、十分な繊維保護機能を有していることを明らかにした。続いて、作製したミニコンポジットを1100℃大気中に1時間暴露し、酸化後の界面力学特性と引張強さを取得した。酸化後の界面せん断応力は酸化前の50から100 MPaに比較して非常に大きくなった。また、引張強さは酸化前の370 MPaから半減し、繊維強度保持機能を失っていることが明らかとなった。
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