リンおよびケイ素中心のケギン型二核白金(II)配位ポリオキソタングステートを空気中,700℃~900℃で加熱処理することにより,2種類の白金-タングステート構造体が得られた。種々のキャラクタリゼーションより,リン中心の化合物を加熱処理することで得た固体中の白金粒子径は数ナノオーダーを維持しており,700℃以上の高温加熱処理下でも優れた白金凝集抑制効果が発現することが分かった。加熱処理により得た固体を助触媒として用い,可視光照射下でのトリエタノールアミン水溶液からの水素生成実験を実施したところ,高い光触媒活性を示した。光触媒反応後の固体の回収・再利用が可能であることも確認した。
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