研究成果の学術的意義や社会的意義 |
自動車生産量の増加および排ガス規制強化により,Rh, Pd, Ptの年間需要量の約半分以上が自動車排ガス浄化触媒の製造に用いられている.電気自動車の発展が著しいものの,内燃機関型の自動車は2050年における自動車生産量の半分以上を占めると推計されている.よって,貴金属元素使用量の低減あるいは貴金属からの脱却は喫緊の課題である.本研究では,自動車排ガス浄化触媒の活性金属種が触媒反応を起こしている際の動きが酸素貯蔵材料にどの様に影響されるかの直接観察,一定の条件で貴金属触媒に近い触媒活性を示す多元系卑金属触媒および希少金属フリーの酸素貯蔵材料の開発に成功し,新規触媒の設計指針を得ることができた.
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