研究課題
当該年度においては、原子間力顕微鏡(atomic force microscopy: AFM)と高速オシロスコープの複合装置を構築し、ストレプトアビジン-ビオチン間に働く、相互作用を高時間分解能で、解析した。2019年にRSC Advancesに発表した観察結果をさらに上回る時間分解能での解析に成功し、さらにはその相互作用力を2次元でマッピングすることで、バイオセンサー上の受容体(抗体)分子のターゲット分子への結合能を定量的に評価する手法を確立し、論文発表(Nanoscale)を行った。また当該年度に構築した手法は、他のリガンド-受容体、抗原抗体反応の解析にも利用出来ることを報告し、当初の研究目的を達成した。
2: おおむね順調に進展している
当初の目的である、リガンドー受容体間の相互作用の高時間分解能測定を達成し、論文発表まで行ったため、順調に研究が進展していると言える。また、また当該年度に構築した手法は、他のリガンド-受容体、抗原抗体反応の解析にも応用できることを確認出来たことから、確実に研究のターゲットをクリアできる状況にある、と判断した。
次年度は解析したストレプトアビジン-ビオチンの完全結合・完全解離状態の間に存在する、準安定状態の理論的解析を行う。特に、分子動力学法を用いた分子シミュレーションを組み合わせ、より詳細な分子レベルでの結合のダイナミクスに関して議論する。
すべて 2021 2020 その他
すべて 雑誌論文 (18件) (うち国際共著 5件、 査読あり 14件、 オープンアクセス 16件) 学会発表 (6件) (うち国際学会 4件、 招待講演 4件) 図書 (1件) 備考 (1件)
Polymers
巻: 13 ページ: 516-516
10.3390/polym13040516
Nanoscale
巻: 7 ページ: 4213-4220
10.1039/D0NR06125E
Sensors and Materials
巻: 33 ページ: 223-223
10.18494/SAM.2021.3069
Colloids and Surfaces B: Biointerfaces
巻: 198 ページ: 111449-111449
10.1016/j.colsurfb.2020.111449
Chemistry Letters
巻: - ページ: -
10.1246/cl.210049
Thin Solid Films
巻: 707 ページ: 138100
10.1016/j.tsf.2020.138100
J. Phys. Chem. C
巻: 124 ページ: 26730-26740
10.1021/acs.jpcc.0c07401
Macromolecules
巻: 53 ページ: 4733-4740
10.1021/acs.macromol.0c00687
ACS Biomaterials Science & Engineering
巻: 6(9) ページ: 4949-4956
10.1021/acsbiomaterials.0c01008
Applied Catalysis B: Environmental
巻: 265 ページ: 118543
10.1016/j.apcatb.2019.118543
ACS Applied Bio Materials
巻: 3(2) ページ: 1079-1087
10.1021/acsabm.9b01041
応用物理
巻: 89(7) ページ: 390-393
10.11470/oubutsu.89.7_390
巻: 49 ページ: 641-644
10.1246/cl.190894
RSC Advances
巻: 10(1) ページ: 70-75
10.1039/c9ra09043f
研究開発リーダー
巻: 16(10) ページ: 22-25
みらいぶっく~学問・大学なび学校法人河合塾
水中・液中における測定・評価と応用技術
Vacuum and Surface Science 表面と真空
巻: 63 ページ: 289-293
10.1380/vss.63.289
http://lab.spm.jp/