研究成果の概要 |
1) 独自のRu錯体触媒を用い、β,β-二置換-α,β-不飽和ケトンのダブル不斉水素化による光学活性飽和アルコールの合成、環状ラセミアリルアルコールの1,3-水素移動-不斉水素化連続反応による光学活性β-置換アルコールの合成、ラセミα-ヘテロ置換エステルの動的速度論分割を経るエナンチオマー選択的水素化反応に成功した。鏡像体過剰率は最高98%に達した。 2) PdまたはAg化合物を触媒に用い、トリメチルシリルシアニドを窒素求核剤とするアリル位およびベンジル位イソシアノ化反応に成功した。対応するイソニトリルが99%以上の純度で得られた。リン酸エステルが基質として好適であった。
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