現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
本年度の研究成果において、PET-FRET型蛍光性色素が、微量水分を検出・定量・可視化できる蛍光分析法の確立に資する有望な水分検出に伴う蛍光増大型水センサーであることを実証し(Mater. Adv., 2020, 1, 354-362. Back Coverに採用)、研究目的の1)を達成した。さらに、ICT型蛍光性水が、溶液中の微量水分を検出可能な高感度光学センサーとして機能することを実証し(Mater. Chem. Front., 2020, 4, 2762-2771; RSC Adv., 2020, 10, 33836-33843)、研究目的の2)を達成した。一方、さらに、ソルバトフルオロクロミック(SFC)特性と凝集誘起発光(AIE)特性を有するSFC-AIE型蛍光性水センサーを開発し、微量水分から高水分量領域の水分検出に対抗可能な高感度光学センサーとして機能することを見出した(New J. Chem., 2021, 45, 4164-4173.Back Coverに採用)。現在、PET型蛍光性水センサーを分散させたフィルムの作製と水分に対する光学センシング特性の評価を完了し、国際学術誌にて研究成果を公表している(RSC Adv., 2021, DOI:10.1039/d1ra02673a, in press)。
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