化粧品、塗料、電池の電極材料をはじめとして、微粒子と液体の混合物は我々の身の回りで様々な用途で活用されている。微粒子が液体中に均一に分散し、長期的にも安定に存在することが望ましいが、従来ではこの状態を調べるために着色した試料や濃度が非常に高い試料は希釈を余儀なくされることが多かった。我々は胎児のエコー診断で使われる超音波を、1億分の1メートル程度の非常に小さな微粒子で解析する技術を開発した。さらにこのようなナノ粒子・ミクロン粒子の大きさだけでなく、粒子の硬さや表面の帯電状態を液体中で無希釈で解析することを実現した。さらに大きな油滴の周りに集まった粒子の状態などのさらに高度な解析も実現した。
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