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2022 年度 研究成果報告書

がん患部への集積能を有する高効率光線力学療法薬剤の創生

研究課題

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研究課題/領域番号 19H02791
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分35030:有機機能材料関連
研究機関大阪公立大学 (2022)
大阪府立大学 (2019-2021)

研究代表者

野元 昭宏  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (60405347)

研究分担者 牧浦 理恵  大阪公立大学, 大学院工学研究科, 准教授 (30457436)
片岡 洋望  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40381785)
矢野 重信  奈良女子大学, 大和・紀伊半島学研究所, 協力研究員 (60011186)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード光線力学療法 / 有機典型元素化学 / 錯体化学 / 糖 / クロリン / バクテリオクロリン
研究成果の概要

本研究では、さまざまな治療法の中でも次世代の医療に向け、特に子どもや高齢者などの身体に対し手術の負荷が少ない光線力学療法PDTに着目し、新薬剤開発を中心に研究を行った。主にこれまで成果を上げてきたクロリン骨格を中心に糖鎖を導入することで細胞内導入性の向上、重原子効果に基づく一重項酸素発生能の向上を期待して薬剤色素合成を進めた。その結果、いくつもの新規薬剤色素の合成に成功した。良好な殺細胞効果を有し、吸収波長の長波長の光を吸収可能な薬剤も開発した。分子骨格形成についてはヘテロ元素の反応性を利用することで、実用的合成スケールにも適用可能な合成手法を確立し、新しいPDT薬剤として期待される。

自由記述の分野

有機典型元素化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

がんは死に至る可能性が高く、現代の医療技術の発達のおかげで早期に発見すれば高い確率で治る病気となりつつあるが、今もって深刻な病である。厚生労働省統計によると、死亡数における死因の約3割を腫瘍が占めている。年齢別の死因の構成割合では、男性で65-75歳、女性で55-64歳の4割以上が腫瘍が原因で死亡している。治療法には、光線力学療法、外科治療、放射線療法、温熱療法、化学療法などがあり、研究が進められているが、未だその死亡率は高い水準である。中でも光線力学療法は低侵襲かつレーザー照射局所での根治が可能であるため、身体への負荷が少なく、高齢化社会を迎える諸国においてはその開発が切望されている。

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公開日: 2024-01-30  

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