研究課題
これまで申請者らは,電気化学プロセスと融合させることにより,組成を金属まで拡張可能とし,世界で初めて高品質なナノポーラス金属(金属ナノ多孔体)を実現させてきた。本物質系は,骨格が金属のみから形成している電気伝導性の高い多孔体であり,従来の無機酸化物系とは異なる電気化学系への応用が期待される.2021年度は,本プロジェクトの最終年度であり,これまでに培ってきたメソポーラス金属の溶液合成法を用いて,電気化学的なバイオセンサの小型化を試みる。具体的には,(ボトムアップ手法である)メソポーラス堆積技術と(トップダウン手法である)マイクロリソグラフィー技術を組み合わせして,バイオインプラント応用に向けての新しいプラットフォームを実現した。それらを使用したグルコースの濃度を電気化学的に検知する技術を確立し,実際のマウスを使用した実証実験も試みた。薄くて柔らかいポリマー基板上に合成されたメソポーラス金属構造は,複数回の曲げ試験後も,安定した電気的特性を提することができた。メソポーラスネットワーク内に形成された大きな表面積により,低いグルコース濃度であっても,高電流密度が可能になり,検出限界は200nMとなった。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021
すべて 雑誌論文 (5件) (うち国際共著 5件、 査読あり 5件)
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