• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2021 年度 研究成果報告書

グアニン四重鎖による高原子価金属オキソ種の活性化機構の解明とDNA酵素の創製

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 19H02824
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分37010:生体関連化学
研究機関筑波大学

研究代表者

山本 泰彦  筑波大学, 数理物質系, 教授 (00191453)

研究分担者 鈴木 秋弘  長岡工業高等専門学校, 物質工学科, 教授 (60179190)
百武 篤也  筑波大学, 数理物質系, 准教授 (70375369)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード四重鎖DNA / Gカルテット / ヘム / 酸化触媒作用 / 機能性核酸
研究成果の概要

ヘムタンパク質の補欠分子族として生物界に遍在するヘムは、グアニン四重鎖のG-カルテットに特異的に結合し、触媒作用を示すヘムDNA酵素と言える分子を生成する。本研究では、ヘムDNA酵素における酸化触媒活性発現の分子機構の解明に成功した。
ヘムDNA酵素の酸化触媒サイクルにおいて、Compound Iと呼ばれるオキソ鉄4価ポルフィリンπカチオンラジカル錯体が反応中間体として生成すること、ヘム鉄に軸配位子として結合する水分子がCompound Iの生成に重要な役割を担っていること、Compound Iの生成はヘム近傍の構造化学的環境を通して調節可能であること、を明らかにした。

自由記述の分野

生体関連化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究により、ヘムDNA酵素におけるヘムの機能の調節機構が解明された。ヘムDNA酵素の触媒サイクルでは、酵素ペルオキシダーゼとは異なる分子機構で、オキソ鉄4価ポルフィリンπカチオンラジカル錯体(Compound I)が反応中間体として生成することが明らかになった。ヘムDNA酵素のヘム鉄の軸配位子である水分子が、Compound Iの生成に重要な役割を担っていること、ヘムDNA酵素が示すヘムタンパク質類似の様々な分光学的性質をもたらしていることを発見した研究成果は、水分子の新しい機能および疎水性空間で孤立する水分子のユニークな物理化学的性質が解明されたという観点から、学術的な意義は大きい。

URL: 

公開日: 2023-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi