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2021 年度 研究成果報告書

遺伝子重複をキーワードとした天然物構造多様性獲得機構の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 19H02835
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分37020:生物分子化学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

南 篤志  北海道大学, 理学研究院, 准教授 (40507191)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード天然物 / 生合成 / 酵素
研究成果の概要

糸状菌Talaromyces islandicus の染色体上には、40%以上の同一性(identity)を示すポリケタイド合成酵素遺伝子が3種類存在していた。こうした遺伝子重複は、天然物が多様性を獲得する上で一つの鍵と考えられている。本研究課題では、見いだした生合成遺伝子を①全てのクラスターに必ず存在する遺伝子(A群)、②複数のクラスターに存在する遺伝子(B群)、③特定のクラスターにしか存在しない遺伝子(C群)に分類し、各群の生合成酵素の機能解析を行うことで、「遺伝子の重複が構造多様性の創出に与える影響」について明らかにした。

自由記述の分野

天然物化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

天然物は、生物が数十億年かけてスクリーニングした機能性分子である。低分子医薬において中心的な役割を果たしている他、タンパク質間相互作用の制御、標的タンパク質の分解誘導などの新しい概念に基づく創薬研究においてもその重要性が指摘されている。こうした多彩な生物活性は、天然物のもつ特徴的な化学構造に起因している。本研究により、その構造多様性が創出されるメカニズムの一端を解明できたため、将来的には、生物システムを模倣する形で、新たな天然物を合理的につくりだすことができるようになると考えている。

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公開日: 2023-01-30  

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