研究課題
Ostruthin誘導体は、ヒト肺がん腫A549細胞において、TNF-αで誘導されるNF-κBサブユニットRelAの核移行を阻害しなかったが、RelA S536のリン酸化、MAPキナーゼERKのリン酸化、及びRelAのICAM-1プロモーターへの結合を阻害することを明らかにした。Isopanduratin Aは、A549細胞においてERKと真核開始因子eIF2αのリン酸化を誘導し、ERKの活性化とメタロプロテアーゼTACEに依存したTNF受容体1のエクトドメインシェディング、及びeIF2αのリン酸化による翻訳抑制を誘導することを明らかにした。Cucurbitacin Bは、A549細胞においてTNF-αで誘導されるICAM-1遺伝子の発現、ICAM-1プロモーター応答性のルシフェラーゼ活性、及びNF-κBシグナル伝達経路におけるIκBαのリン酸化を阻害した。さらに、cucurbitacin Bは、TNF受容体1の発現量を減少させることを明らかにした。Kujigamberol、及びその構造類縁体であるkujigamberol B、kujiol A、kujigamberoic acid A、spirolactone dinorterpenoidは、T-box転写因子Eomesを安定的に発現させたマウスリンパ腫BW5147細胞において、ホルボールエステルとカルシウムイオノフォアで誘導されるIFN-γ mRNA及びIL-2 mRNAの発現を抑制することを明らかにした。Allantopyrone Aは、ヒト繊維肉腫HT-1080細胞において、低酸素誘導因子HIF-1αのプロリン水酸化に影響せず、プロテアソーム活性を阻害することによって、細胞内のグローバルなユビキチン化の亢進、及びHIF-1αの安定化を促進することを明らかにした。
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
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BioChem
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10.3390/biochem1020010
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