カロテノイド由来の植物分子であるストリゴラクトンは、根圏ではアーバスキュラー菌根菌や根寄生植物に対するアレロケミカル、植物体内では枝分かれや老化などを制御する植物ホルモンとして多面的に機能する。これまでに様々な植物から四環性ストリゴラクトンが単離・同定されてきたが、最近になって非四環性ストリゴラクトンも存在することが明らかになりつつある。 本研究では、四環性ストリゴラクトンを生合成することが知られていた栽培イネ(ジャポニカ亜種)より見出したシトクロムP450酸化酵素が、新規な非四環性ストリゴラクトン生合成酵素であることを明らかにした。
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