味覚受容体を発現する培養細胞を用いた呈味測定技術について、受容体の発現コンストラクトや母体細胞について改変を実施し、呈味物質に対する応答性の向上が認められる条件について探索を実施した。その結果、ヒト甘味受容体安定発現細胞株について、既存の細胞株よりも高い応答性を有する細胞株の作出に成功した。 また、味覚受容体の活性制御を行う物質の探索については、抗炎症剤のイブプロフェンがヒト甘味受容体の強力な阻害剤として作用すること、レタス類の主要苦味物質を受容するヒト苦味受容体(TAS2R46)の活性が酸性物質添加により抑制することを、本研究で新たに見出した。
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