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2023 年度 研究成果報告書

アポミクシス形質を獲得してクローン胚を形成するコムギの作出と関連遺伝子の同定

研究課題

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研究課題/領域番号 19H02935
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分39010:遺伝育種科学関連
研究機関神戸大学 (2020-2023)
福井県立大学 (2019)

研究代表者

松岡 由浩  神戸大学, 農学研究科, 教授 (80264688)

研究分担者 岡田 萌子  新潟大学, 農学部, 助教 (20913289)
FAWCETT JEFFREY  国立研究開発法人理化学研究所, 数理創造プログラム, 上級研究員 (50727394)
宅野 将平  総合研究大学院大学, 先導科学研究科, 助教 (20547294)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードヘテロシス固定 / 2n配偶子 / 単為生殖
研究成果の概要

本研究は、コムギ系統を交配し、アポミクシス形質を獲得してクローン胚を形成するコムギを作出し、この現象に関する遺伝子を同定することを目的として実施した。主な研究成果は次のとおり:(1)コムギ系統を交配することにより、単為生殖遺伝子と及び非還元配偶子形成QTLsを合わせもつコムギを作出した。(2)QTL解析により、非還元配偶子形成に関係する遺伝子座を検出した。(3)単為生殖するコムギ系統を用いて、単為発生が始まる段階以前の成熟した胚嚢の形態を観察することに成功した。(4)RNA-seq比較解析により、開花前後の時期において、109個の遺伝子が単為生殖するコムギ系統特異的に変動することを見出した。

自由記述の分野

植物遺伝学

研究成果の学術的意義や社会的意義

食糧生産を巡る状況が厳しさを増す今日、気候変動や人口増加に対応できる生産性の高い作物品種が求められている。ヘテロシスを発現するF1品種は、高い生産性をもつ。アポミクシスは、クローン種子を形成することにより、F1雑種のヘテロシスを固定する。コムギでは、アポミクシスする系統は知られていないが、アポミクスシスの主要構成要素である「非還元配偶子形成」と「単為生殖」を個別に発現する系統は存在する。本研究の成果は、コムギ自身がもつアポミクシス形質を交配で組み合わせることでクローン胚形成を誘導できる可能性を示唆するものとして、学術的・社会的意義を有する。

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公開日: 2025-01-30  

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