ジェミニウイルス科・ベゴモウイルス属はタバココナジラミ媒介性のDNAウイルスであり,熱帯から温帯までの広範囲で園芸生産における脅威となっている.しかし,トウガラシ属においては生産現場で強く求められているジェミニウイルス抵抗性品種が未だ報告されていない.本研究では,複数のジェミニウイルス抵抗性トウガラシ系統を対象として,交雑後代を用いた原因遺伝子のマッピングを行った.GR1の抵抗性はQTLにより支配されていること,BaPep-5はCaPelotaをコードする劣性抵抗性遺伝子pepy-1を,PG1-1はCaRDR3aをコードする優性抵抗性遺伝子Pepy-2を有していることを明らかにした.
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