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2022 年度 研究成果報告書

水産資源生物の繁殖・被食・加入過程への環境DNAによるアプローチ

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03031
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40030:水圏生産科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

益田 玲爾  京都大学, フィールド科学教育研究センター, 教授 (60324662)

研究分担者 源 利文  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50450656)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードEnvironmental DNA / spawning / predation / recruitment / jack mackerel / Japanese anchovy / sea cucumber / black sea bream
研究成果の概要

マアジ、カタクチイワシ、キジハタ、クロダイ、およびマナマコを対象として、これら水産資源の動態を環境DNAを用いて検知する基礎技術を築いた。また、環境DNA放出に関するバイオマスや個体数、魚種混合の効果等の基礎的な知見を得た。マアジとマナマコを用いた実験では繁殖時に、またカタクチイワシ、マアジおよびマナマコでは被食時に、それぞれ明瞭な環境DNA濃度のピークが認められた。沖合で採水した試料からクロダイの環境DNAを定量し、本種の環境DNAが産卵期のみに離岸19km沖合でも検出されることを明らかにした。

自由記述の分野

Fisheries Ecology

研究成果の学術的意義や社会的意義

一連の水槽実験により、環境DNAを用いた水圏生物の定量が十分に可能であること、また環境DNAを用いた繁殖や被食の検出も可能である反面、これらは対象生物を定量する上でのノイズともなることが示された。またクロダイの分布を調べたフィールド調査でも、従来の曳網調査と矛盾しない結果が得られ、従来の調査よりも高い精度で行うことができた。環境DNAに基づく定量に関わる諸問題を解決し、海域のマクロ生物を対象とした調査で環境DNAを応用する道を拓いたことは、十分な学術的意義を持つ。一連の成果はまた、水産資源管理や生態系保全といった分野へ直接応用が可能であり、社会的な意義もすこぶる大きい。

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公開日: 2024-01-30  

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