研究課題/領域番号 |
19H03067
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
関根 久子 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業研究センター, 上級研究員 (80455302)
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研究分担者 |
齋藤 陽子 北海道大学, 農学研究院, 講師 (30520796)
西尾 善太 東京農業大学, 農学部, 教授 (80446476)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 育種体制 / 育種成果 / 育種技術 / 小麦 / 国際比較 |
研究実績の概要 |
本年度は、公的機関が小麦育種を行うカナダで現地調査を実施した。聞き取り調査は小麦育種および生産等に関わる以下の8組織で行った。1.Canadian Food Inspection Agency・Plant Breeders' Rights Office(政府機関。育成者権の管理)、2.Agriculture and Agri-Food of Canada・Ottawa Research and Development Centre(国の育種機関)、3.Canadian Seed Growers Association(非営利団体。種子生産業者をメンバーとし畑作物種子の認証を行う)4.Canadian Seed Trade Association(非営利団体。種子会社をメンバーとしロビー活動を行う)、5.SeCan(カナダ最大手の種子会社)、6.Canadian Plant Technology Agency(民間の非営利団体。畑作物品種の育成者権の監視を行う組織)、7.National Farmers Union(生産者が作るロビー団体)、8.University of Saskatchewan(小麦育種を行う州立大学)。 カナダでは、育種のための公的資金の減少が問題とされ、如何に品種開発資金を確保していくかといった議論が行われていた。カナダにおける調査結果については、3月の日本農業経済学会で報告した(学会はCOVID-19のため中止となったが報告したとみなされている)。 また、日独豪における小麦育種体制と育成者権使用料の回収方法に関する比較分析結果を『農業経済研究』に公表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究では、小麦育種に関する国際比較を行うことになっているが、本年度はカナダの育種体制について詳細な調査を行うことができた。また、その調査結果を取りまとめ、関連学会で報告することができた。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、小麦育種に関する国際比較を行うために、小麦主産国において調査を実施する。ただし、COVID-19の影響で海外調査が行えない場合は、文献やインターネットを用いて情報を収集し、調査が可能となったらすぐに行えるよう準備を進める。
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