研究分担者 |
長谷川 利拡 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, グループ長 (10228455)
米村 正一郎 県立広島大学, 生物資源科学部, 教授 (20354128)
小野 圭介 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 上級研究員 (20549555)
関山 恭代 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 高度分析研究センター, 上級研究員 (60342804)
桑形 恒男 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 再雇用職員 (90195602)
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研究実績の概要 |
昨年度までに取得された水稲の遺伝子発現データと大気からの蒸発要求の関係性を解析し、論文による成果を公表した(Kuwagata et al. 2022)。Kuwagata et al 2022では、生体内で水輸送をコントロールすると考えられるアクアポリンの遺伝子を含む多くの遺伝子の発現の程度は、蒸発要求の程度と関連性があることが解析から示唆されることを報告した。また、昨年度までにおこなった温度勾配チャンバーを使った、水稲のCO2x温度応答実験や多収水稲品種を対象にした水田フラックス観測によって得られた結果をまとめ、それぞれの結果を学会発表で公表した(Ikawa et al 2022, 小野ら2022)。Ikawa et al (2022)は、水稲の蒸散は高CO2濃度環境において低下するが、その低下の程度は、大気飽差に大きく影響を受けることを報告した。小野ら(2022)は、水稲の多収品種であるオオナリは、現在最も普及している品種であるコシヒカリと比べて、光合成量と蒸発散量が多いことを報告した。 Kuwagata, T. el al (2022) Hydrometeorology for plant omics: potential evaporation as a key index for transcriptome in rice. Environmental and Experimental Botany 196, 104724 小野、伊川、宮田(2022)水稲多収品種オオナリの群落ガス交換特性について, 農業気象学会全国大会2022講演要旨 Ikawa et al (2022) Multiplicative sensitivity of rice canopy evaporation to atmospheric carbon dioxide, temperature, and humidity, Abstract for International Symposium of Agricultural Meteorology2022
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