研究課題/領域番号 |
19H03102
|
研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
新村 毅 東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 教授 (50707023)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | ニワトリ / 行動 / 遺伝 / ロボット |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、共喰いの分子基盤を明らかにすると共に(実験1・2)、ロボットを用いてヒナの行動を操るシステムを開発することである(実験3)。2021年度は、次の通り実施した。実験1では、集団ゲノム解析およびRNA-seq解析から抽出された候補遺伝子を基に、分子メカニズムの仮説を明らかにした。実験2では、羽毛つつきの頻度が異なる集団の全ゲノムシークエンスの追加解析を行った。実験3では、開発したロボットの簡易化を進め、簡易化したロボットによっても母子行動の一部が再現できることを示した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
実験1では分子メカニズムの仮説を提唱することができ、実験3においてもロボットの簡易化の検証を行うことができたため。
|
今後の研究の推進方策 |
実験1では、分子メカニズムの仮説を検証するための行動薬理試験を実施すると共に、時空間的な発現解析も実施する。実験2では、大規模な全ゲノムシークエンスを集団ゲノミクスにより解析することで、羽毛つつきの遺伝子リストを抽出する。実験3では、母鶏模倣型ロボットに搭載する最適刺激および提示方法の検討を行う。
|