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2022 年度 実績報告書

子宮腺を有する子宮内膜組織の体外構築とそれを用いたウシ伸長胚発生分化機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 19H03105
研究機関岡山大学

研究代表者

木村 康二  岡山大学, 環境生命科学学域, 教授 (50355070)

研究分担者 松山 秀一  名古屋大学, 生命農学研究科, 准教授 (50455317)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード子宮腺 / 3次元培養 / ウシ / 受胎率
研究実績の概要

3次元培養によって得られた子宮腺様構造には細胞の多層化・重層化が認められるが,部分的な内腔を再形成が見られた。伸長した重層化部分のうち,内腔と接した細胞の細胞接着間ではタイトジャンクションマーカーであるZO-1の局在が確認されたことから,子宮腺様構造では部分的に頂底極性が回復していること考えられた.子宮腺様構造を子宮内での胚の生育時期と同様の性ステロイドホルモン濃度で培養したところ,無処理区と比較して分泌タンパク質(SERPINA14・SPP1)の遺伝子発現に変化が見られたものの有意な差は認められず,また,これまでに報告されている子宮内膜におけるこれらの遺伝子発現とは完全に一致しなかった.また,EGFと同じ成長因子であるFGF2は3次元培養した乳腺上皮細胞で子宮腺と同様に腺様構造を形成させることが報告されていたが,FGF2を3次元培養したウシ子宮腺に添加しても,EGFと同様の子宮腺様構造の形成は認められず,シストのみを形成させた.このことから,3次元培養における子宮腺様構造の構築はEGF特異的な効果であることが確認された.マトリゲルとタイプ1コラーゲンを混合したゲルで3次元培養した子宮腺は,マトリゲルの単独ゲルと比較して,有意に子宮腺様構造の伸長部分を長くさせ,伸長の直線性を亢進させた.一方,ゲルの違いに拠らず,子宮腺様構造は細胞増殖マーカーであるKi67陽性細胞で構成されており,陽性細胞の組織内での局在に変化は認められなかった.子宮腺ノックアウト牛作出については、投与プロジェステロン製剤量を増やしたところ、投与後速やかに血中プロジェステロン濃度の上昇が見られた個体において、バイオプシーした子宮内膜組織内に子宮腺の存在が確認できなかった。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Evaluation of bovine uterine gland functions in 2D and 3D culture system2022

    • 著者名/発表者名
      SUGINO Yosuke、SATO Taiki、YAMAMOTO Yuki、KIMURA Koji
    • 雑誌名

      Journal of Reproduction and Development

      巻: 68 ページ: 254~261

    • DOI

      10.1262/jrd.2022-029

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 上皮成長因子による3次元培養下でのウシ子宮腺の形態学的変化2022

    • 著者名/発表者名
      杉野耀亮、佐藤太紀、藤原希、木村康二
    • 学会等名
      第45回日本分子生物学会年会
  • [学会発表] EFFECTS OF THREE-DIMENSIONAL CULTURE ON BOVINE UTERINE GLANDS2022

    • 著者名/発表者名
      Yosuke Sugino, Taiki Sato, Nozomi Fujiwara, Koji Kimura
    • 学会等名
      THE 4th INTERNATIONAL CONFERENCE ON SUSTAINABLE AGRICULTURE AND ENVIRONMENT
    • 国際学会
  • [学会発表] ウシ子宮腺の体外構築に関わる因子を求めて2022

    • 著者名/発表者名
      杉野耀亮、佐藤太紀、山本ゆき、木村康二
    • 学会等名
      おかやまバイオアクティブ研究会

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公開日: 2023-12-25  

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