研究課題/領域番号 |
19H03114
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
|
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
今内 覚 北海道大学, 獣医学研究院, 准教授 (40396304)
|
研究分担者 |
村田 史郎 北海道大学, 獣医学研究院, 助教 (10579163)
大橋 和彦 北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (90250498)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 免疫チェックポイント / 腫瘍疾患 / イヌ / ネコ / 抗体療法 / 免疫療法 |
研究成果の概要 |
これまでの我々の研究により、イヌの一部のがんではPD-L1が過剰に発現し、抗PD-L1モノクローナル抗体を用いた治療が可能であることが示された。そこでさらに、イヌの様々ながん種におけるPD-L1発現を確認するとともに肺転移のあるイヌ悪性黒色腫に対する抗PD-L1抗体を用いた治療の安全性と有効性を検討した。悪性黒色腫を含むほとんどのイヌの悪性腫瘍でPD-L1の発現が確認された。また、抗PD-L1抗体を用いた治療群では対照群と比較して生存期間が有意に延長した。このことから、PD-L1はイヌのがん免疫療法の有望な標的であることが示された。
|
自由記述の分野 |
獣医学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、長寿命化に伴い悪性腫瘍(がん)によって命を落とすイヌが増えており、既存の治療法に加えて新たな治療戦略の開発が望まれている。ヒト医療では、外科療法・放射線療法・化学療法に加え,免疫療法の応用が進んでおり、獣医療でも同様に新規の治療法の登場が望まれている。本研究の遂行によって良好な成果が得られれば、伴侶動物における新たな腫瘍治療法の実現に資すると考えられる。
|