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2022 年度 研究成果報告書

MHC クラスII DRB3*0902保有牛における牛白血病抵抗性機序

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03128
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

乗峰 潤三  宮崎大学, 農学部, 教授 (30627667)

研究分担者 佐藤 克明  宮崎大学, 医学部, 教授 (40301147)
今内 覚  北海道大学, 獣医学研究院, 教授 (40396304)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード牛MHCクラスII / テトラマー / ヘルパーT細胞 / CD4+T細胞 / 牛白血病 / 牛伝染性リンパ腫 / プロウイルス量 / 病態進行
研究成果の概要

牛伝染性リンパ腫は、レトロウイルス科のウイルス(BLV: bovine leukemia virus)感染によって起こる牛の伝染性疾患である。本研究の目的は、防御免疫に重要な役割を果たすDRB3遺伝子が、BLVのプロウイルス量及び発症の抑制に関連している免疫学的機序を明らかにする事である。この抑制に強く関連性するDRB3*009:02アリルの4量体を作製し、このアリルによって提示されるBLVのT細胞エピトープを同定し、BLV抗原特異的ヘルパーT細胞を解析できた。牛を使った感染実験までは至らなかったが、BLV抗原特異的ヘルパーT細胞がウイルス増殖制御に関与することを証明する今後の研究に繋げた。

自由記述の分野

感染症免疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

牛伝染性リンパ腫ウイルス(BLV)による感染症は、ヒトT細胞白血病ウイルスI型(HTLV-1)による感染症と同様、その病態進行の機序は解明されていない。興味深い事に、BLVに感染してもDRB3*009:02アリルを保有する牛は、病態が進行しない。本研究では、このアリルの4量体(テトラマー)を作製し、これを利用してBLV特異的T細胞エピトープを同定した。牛DRB3*009:02のテトラマーが利用可能になった事で、このアリルが関与する抗原特異的防御免疫が解析できるようになった。特異的防御免疫の機序を明らかにすることは、類似する感染症の病態進行機序の解明そして治療法開発へつながることが期待できる。

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公開日: 2024-01-30  

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