研究課題/領域番号 |
19H03132
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42020:獣医学関連
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研究機関 | 日本獣医生命科学大学 |
研究代表者 |
塚田 晃三 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (90304930)
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研究分担者 |
藤田 道郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00238586)
山本 一郎 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 教授 (00424763)
田村 恭一 日本獣医生命科学大学, 獣医学部, 講師 (00722282)
宮前 二朗 岡山理科大学, 獣医学部, 助教 (40846143)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 犬ペプチドワクチン / 犬MHC class I型 / DLA-88型 / がん抗原検出法 / アジュバント / survivin / 臨床研究 |
研究成果の概要 |
犬個別化癌ワクチンのアジュバント選別にマウス腫瘍株肺転移モデルを用いて6種類のS化CpG-ODNを検証した。多くは若干の生存延長を示したが、6種中1種のみ生存率37.5%で完全寛解を示し、それを本ワクチンのアジュバントとして選択した。犬を用いた安全性試験結果を臨床研究申請書にまとめ、大学付属動物医療セ倫理委員会の承認を得て臨床研究を開始した。しかし、一般治療(手術、放射線、化学療法)を優先するため症例数が集まらず、本研究は末期癌患犬が中心で迅速な対応が求められた。臨床現場の現状を踏まえ、腫瘍の針生検で癌関連抗原を数時間以内に検出できるフローサイトメトリーを開発し、現在臨床研究に取り入れている。
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自由記述の分野 |
免疫学、獣医病理学、腫瘍免疫学、腸内細菌学、皮膚科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がんワクチンの有識者の見解では、短鎖ペプチドを用いたワクチンの有効性は低く、長鎖ペプチド又はネオアンチゲンにその有効性を示している。本研究は短鎖ペプチドを用いて有効な細胞傷害性T細胞を導くアジュバントを開発した。ネオアンチゲンに置換えて実施した場合にさらなる効果が期待される。また、現代医療では、がんの一部採材後に病理検査で1週間を要し、治療方針の検討から予約状況を含め治療開始に至るまでに3週間かかり、がん進行の治療に早期対応が求められている。本研究のフローサイトメトリーがん抗原検出法は、数時間で結果が得られ、その日のうちにがんワクチンの治療を開始できる画期的方法として社会貢献が期待される。
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