哺乳動物において各組織に常在するマクロファージは、組織特異的機能を獲得することで各組織の正常な働きに必須の役割を担う。これら組織マクロファージの分化や機能の異常は各組織の恒常性の破綻を引き起こし、様々な疾患の原因となる。 前年度までにマクロファージを標的とした遺伝子改変マウスを複数系統樹立した。今年度はそれら系統のうち、特定のプロモーター下流に蛍光遺伝子を組み込むことでマクロファージを蛍光タンパクで標識した系統において、同一組織内のマクロファージが異なる蛍光強度で標識されることを見出した。この違いは生体内におけるマクロファージの細胞周期を反映したものであると考えられる。
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