研究実績の概要 |
ヒト化マウスを作製するためにマウスES細胞とヒト細胞(293, HAP1)のMHC遺伝子座の境界領域にLoxPあるいはその類自体を挿入した。細胞融合時だけでCreリコンビネースを発現させるためにタモキシフェン依存的に発現できうるERT2-iCre-ERT2をマウス ES細胞に導入した。一方、組み替えの起こる場所をCRISPRCas9システムで部位特異的に切断した場合、組み替えの頻度が上昇するかどうかをモデル実験系で試した場合効率の上昇が見られた。さらに組み替えの際に橋渡しを司るDNAを添加すると組み替え効率がさらに上昇することが示されたので本番の実験ではこれらのシステムを組み合わせて行うことととした。 一方、細胞融合の効率を上げるために様々な手法を試し、最終的にネッパジーンの装置が効率が良いことが判明した。ヒトとマウスの細胞膜表面マーカーが融合翌日にダブルポジティブ(約30%)達していた。その他の手法では10%未満であった。 現在細胞融合実験を施行中であり目的のクローンが存在するか確認中である。
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