本研究の目的は、マウスで未解明の遺伝子のKOおよびノックイン(KI)モデルの作出を試み、信頼性の高い系統凍結保存法も開発することにある。ハムスターKO技術の効率化では、抗インヒビン血清と eCG(equine chorionic gonadotrophin) の1:1 混合液を注射し、i-GONAD 法と組み合わせることにより、妊娠率と出産数の向上に成功した。ハムスター胚の凍結保存技術の開発では、自然交配3日後の8-16細胞期胚を子宮灌流により採取、凍結保存を行い、妊娠雌へ移植することで、凍結融解胚由来の産子作出に成功した。また、精子凍結法に応用するための人工授精法の開発にも成功した。
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