研究課題
基盤研究(B)
eIF2-eIF2B GEF活性型複合体とリン酸化eIF2(eIF2-P)-eIF2B GEF不活性型複合体の2つの立体構造を決定し、eIF2BによるeIF2の活性化機構とeIF2-PによるeIF2Bの不活性化機構を明らかにした。さらには、ISRを抑える小分子ISRIBの活性発現機構を明らかにした。また、eIF2Bに結合して機能するシチリア型サシチョウバエ熱ウイルス NSsタンパク質のISR抑制機構を明らかにした。
構造生物化学
本研究によりISR制御の核となるeIF2/eIF2-PとeIF2Bによるヌクレオチド交換活性制御の構造的機構が明らかとなった。さらには、これらを参照することによりISRIBやSFSV NSsによるeIF2Bの制御機構を立体構造の視点から明らかにした。今後、eIF2-PとeIF2Bの結合を制御することは神経変性疾患の新規治療法の開発につながると期待できる。