Genome organization as a source of chromosomal instability in cancer.

2021 年度 研究成果報告書

• 研究課題/領域番号: 19H03208
• 研究種目: 基盤研究(B)
• 配分区分: 補助金
• 応募区分: 一般
• 審査区分: 小区分43050:ゲノム生物学関連
• 研究機関: 京都大学
• 研究代表者: Canela Andres 京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90837585)
• 研究期間 (年度): 2019-04-01 – 2022-03-31
• キーワード: TOPOISOMERASEII / DNA 二重鎖切断 / 染色体転座発かん / ゲノム安定性 / 発かん

研究成果の概要

DNAは核の中にループ状に折りたまれている。このDNAの圧縮はねじれを引き起こし、トポイソメラーゼII型酵素（TOP2）によって解消される。私は、TOP2がDNAループ形成中にその圧縮を促進していることを発見した。TOP2は通常、DNAのねじれを解消するため一時的に切断し再結合するが、時に切断の再結合に失敗し、DNA損傷や染色体異常、がんをもたらす事が知られている。私は、TOP2の切断がどのように染色体転座につながるかを定量的に調べ、TOP2活性による最初の切断はDNAの折り畳みに依存するが、転写活性がこの切断点処理を制御しゲノムの不安定性や発癌性の染色体転座につながることを発見した。

自由記述の分野

Genome organization

研究成果の学術的意義や社会的意義

Clarifying the role of TOP2 in genome organization is necessary to understand how genome structure relates to nuclear function. In addition, finding that transcription drives conversion of TOP2 breaks into chromosomal translocations can be used to avoid oncogenic chromosomal aberrations and leukemia