研究課題
本研究課題では目的は2つある。サリドマイドとE7820をモデルに、1) ヒト全タンパク質レベルで薬剤依存的に相互作用するタンパク質を同定できる技術の開発、 2) 新しく見出した基質タンパク質の細胞レベル、個体レベルの解析、および構造解析を進め、タンパク質分解誘導薬剤サリドマイド・E7820の薬効作用点の解明である。そこで本年度は、昨年度に行った2万4千種類からなるヒトプロテインアレイを用いた大規模スクリーニングにより見出した薬剤依存的に相互作用するタンパク質の細胞生物学的解析を行った。様々な培養細胞を用いた解析の結果、IMiDsであるポマリドミド依存的に分解誘導される標的タンパク質としてZMYM2 (zinc finger MYM-type protein 2)を見出し、血液がんを引き起こすZMYM2-FGFR1融合タンパク質も分解誘導されることを明らかにした。研究内容の一部は、Nature Communicationsへ掲載された。DOI: https://doi.org/10.1038/s41467-021-27818-z
令和3年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 2021 その他
すべて 雑誌論文 (7件) 学会発表 (6件) 備考 (1件)
Nature Communications
巻: 13 ページ: 183
10.1038/s41467-021-27818-z
Biochemical and Biophysical Research Communications
巻: 592 ページ: 54~59
10.1016/j.bbrc.2021.12.109
The Plant Journal
巻: 110 ページ: 470~481
10.1111/tpj.15681
Journal of Biological Chemistry
巻: 298 ページ: 101504~101504
10.1016/j.jbc.2021.101504
Frontiers in Cellular and Infection Microbiology
巻: 11 ページ: 777291
10.3389/fcimb.2021.777291
Frontiers in Microbiology
巻: 12 ページ: 643407
10.3389/fmicb.2021.643407
日本プロテオーム学会誌
巻: 6 ページ: 9~16
10.14889/jpros.6.1_9
http://www.pros.ehime-u.ac.jp/cell-free/index.html