細胞接着分子インテグリンは細胞接着・移動・集積、増殖等に重要な影響を与えています。本研究では白血球インテグリンLFA1とICAM1による接着を制御するインテグリン結合分子talin1およびkindlin-3の一分子計測法を開発しました。それによって(1)talin1とLFA1の結合動態がLFA1とICAM1の結合動態と一致すること、(2)kindlin3はLFA1の構造が進展・開型(高親和性)に変化するときに必要であること、(3)ICAM1に結合して進展・開型LFA1になるとRap1が活性化し、talin1, kindlin3がさらに動員され接着が増強されることを明らかにしました。
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