研究成果の概要 |
篩部が形成される細胞で発現する複数のDofタイプ転写因子(phloem-Dof)は篩部の形成を誘導するマスター因子であることを発見した。Phloem-Dofは篩部細胞形成を誘導すると同時に、篩部構成細胞の形成を阻害する分泌性ペプチド分子CLE25, 26, 45の合成も誘導することを明らかにした。CLE25,26,45はBAM受容体-CIK共受容体複合体によって受容されてphloem-Dofタンパク質を減少させることにより、本来の篩部形成位置の周りの細胞が篩部にならないようにしていることも明らかにした。この正と負の仕組みによって適切な数の篩部構成細胞が形成されることがわかった。
|