植物の重力屈性において、重力感受細胞における細胞内情報伝達すなわち重力シグナリングは、平衡石として働くアミロプラストの位置の認識から、オーキシン輸送の調節を繋ぐ重要なプロセスである。その分子機構は長い研究の歴史にもかかわらず、大きな謎として残されている。我々は、LAZY1-LIKE (LZY) family タンパク質とその相互作用因子RLDが、重力感受細胞内で機能し重力シグナリングの中核に関わることを示してきた。本研究では、LZYの細胞内局在制御と量的制御とに着目し、その制御メカニズムを追究することで、重力情報をPIN制御系に繋げる重力シグナリングの最上流の分子機構の解析を行った。
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