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2023 年度 研究成果報告書

メラトニン受容体の遺伝子多型と夜勤時の光の生体影響

研究課題

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研究課題/領域番号 19H03316
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分45060:応用人類学関連
研究機関九州大学

研究代表者

樋口 重和  九州大学, 芸術工学研究院, 教授 (00292376)

研究分担者 太田 博樹  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (40401228)
西村 貴孝  九州大学, 芸術工学研究院, 講師 (80713148)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワード概日リズム / 交代制勤務 / メラトニン受容体遺伝子 / 一塩基多型 / 環境適応 / 光環境
研究成果の概要

本研究ではメラトニン受容体遺伝子(MTNR1A, MTNR1B)の多型と夜勤時の生理的な影響の関連を調べることを目的とした。その結果、夜勤者の燃え尽き症候群との関連が報告されているMTNR1A近傍のrs12506228一塩基多型と、夜勤によって引き起こされた概日リズムの位相後退との間に有意な関連が見られた。また、糖尿病との関連が報告されているMTNR1Bのrs1083096一塩基多型と、夜勤によって低下する耐糖能の間に有意な関連が見られた。これらの結果は、夜勤への適応に関わる遺伝的要因の生理的な背景を示すものである。

自由記述の分野

生理人類学

研究成果の学術的意義や社会的意義

夜勤や交代制勤務は心身への負担が大きい。また、夜勤に対する耐性には個人差があることも知られている。本研究では疫学研究で燃え尽き症候群や糖尿病と関係があると報告されているメラトニン受容体の遺伝子多型に着目し、その生理的な背景を模擬的夜勤実験によって明らかにした点に学術的な意義ある。社会的な意義として、本研究の結果は夜勤・交替勤務の負担を軽減するうえで、個人差も踏まえた対策を検討する際の基礎データになると期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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