研究課題
受診者は男性118名、女性154名の計272名だった。血清テストステロン、エストラジオール、BAP(骨型アルカリフォスファターゼ)、TRACP(酒石酸抵抗性酸ホスファターゼ)-5bを測定した。骨量は超音波測定法で測定し、骨量値としてスティフネス値を採用した。スティフネス値は骨量に加えて骨質も評価できるとされている。単相関分析を行った。男性において、年齢が高くなるに従って、有意に血清テストステロンは低く、スティフネス値は低かった。年齢とエストラジオール、BAP、TRACP-5bは有意でなかった。スティフネス値とテストステロン間に正の相関、BAP間に負の相関が認められた。スティフネス値とエストラジオール、TRACP-5b間には有意な相関は認められなかった。テストステロンとエストラジオール間に正の相関が認められた。女性において、年齢が高くなるに従って、有意に血清エストラジオールは低く、TRACP-5bは高く、スティフネス値は低かった。年齢と血清テストステロン、BAPは有意でなかった。スティフネス値と血清テストステロン、エストラジオールは正の相関が認められた。スティフネス値とBAP、TRACP-5b間には有意な相関は認められなかった。年齢、BMI、握力を調整した偏相関分析を行った。男性では、スティフネス値とBAP間に有意な負相関が認められたが、テストステロン、エストラジオール、TRACP-5b間には有意な相関は認められなかった。女性では、スティフネス値とテストステロン間に有意な正相関傾向が認められたが、エストラジオール、BAP、TRACP-5b間には有意な相関は認められなかった。
2: おおむね順調に進展している
R3年度は200名の調査を予定していたが、272名に対し調査が実施できた。対象に対して、血清テストステロン、エストラジオール、BAP、TRACP-5bの測定ができた。骨量は超音波測定法で測定できた。
令和4年度も、200名を対象に同様の調査を行う。
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PLoS One
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